当ブログでも再三注意喚起していたマルチ商法のポンジスキーム案件として紹介していたジュビリーエース・ジェンコ・ＧＴＲの暗号通貨（仮想通貨）の出資を募った玉井暁、ゆっこ容疑者が２０２１年１１月１０日に詐欺容疑でついに逮捕されました。
ただ、逮捕されたからといっても、騙された人の出資金が100％返金されるとは限りません。
この案件は、２０１９年の春ごろからセミナーを開き６５０億円も集金していたようです。
私の無料相談でも、
「ジュビリーエース・ジェンコ・ＧＴＲは詐欺ですか？」
という相談が多数寄せられていましたが、
ハイプ案件とマルチ商法で次々に出金停止になっている案件ですという説明をして、当ブログ読者の方には被害に逢わなくて済ませることができました。
「ジュビリーエース・ジェンコ・ＧＴＲ」は、
金融商品取引法違反（無登録営業）で投資勧誘を行っていた事件の一つです。
この記事では、玉井暁容疑者が行った詐欺の手口とその返金方法について解説していきます。
突如、投資案件の誘いがあればどんな所に注意していけば良いということが解ります。
ジュビリーエースやジェンコ、ＧＴＲがどのような投資スキームのビジネスモデルだったのか、知りたい方はコチラの記事を参考にしてください。
https://moneytopics-truth.com/jenco-2
https://moneytopics-truth.com/gtr
目次
ジュビリーエースで逮捕された玉井暁、宮崎由季子（ゆっこ）氏を含む７人とは誰なのか？
報道で、ジュビリーエースでの逮捕されたのは、下記の７人の容疑者でした。
・会社役員の玉井暁容疑者（53歳）
・無職の宮崎由季子容疑者（ゆっこ）（31歳）
・職業不詳の高橋智道容疑者（トム）（59歳）
・職業不詳の松永風菜容疑者（ふうな）（29歳）
・無職の中里明容疑者（40歳）
・会社役員宮城良太容疑者（53歳）の7容疑者
玉井暁、ゆっこ容疑者の７人による詐欺の手口とは
玉井暁、ゆっこ容疑者の詐欺の手口ですが、無登録で出資者を募って、暗号資産（仮想通貨）のアービトラージによって利益を得てその配当として10％から20％の利益を還元するというものでした。
アービトラージとは？
暗号通貨（仮想通貨）では、各取引所間で価格差があるため、安い価格で購入し高く売れる所で売却して、その価格差で収益を上げる方法。
アービトラージは、絶対ではないですがネットビジネスをしている人はご存じでしょうが、仮想通貨で利益を得る方法として知られている方法の一つです。
但し、取引所が違うだけで10％以上もの価格差が発生することは殆どありません。
例えていえば、
ガソリン価格が高騰していますが、ガソリン価格が１リッター当たり１７０円のところもあれば１６0円で販売しているところもありますよね。
良くて数パーセントがよいところ・・・
アービトラージでは、巨額の運用資金で回数を重ねていけば稼げる手法ですが、そもそも実際に運用しているかどうかなど誰にも解りません。
そのようなビジネスモデルでありながら、今回の案件では元本保証と利益確定がされたものとしてセミナーや講演会を全国的に開催して参加者を募っていました。
しかも、出資者を募るために別の人を紹介すれば高額報酬が貰えるというマルチ商法まがいのことも行っていたのです。
これが、被害が拡大していた大きな要因です。
騙された人は、紹介者のことを恨むでしょうが、紹介者自身も騙された被害者の一人だと考えられます。アプリの中ではしっかりと仮想通貨が増えているのですから、自分自身が稼げたように思ってしまいます。
その稼げた情報を基に知人や同僚にも本当に高配当が貰える投資案件として紹介していたのです。紹介料も貰えますからね。
ほとんどの投資詐欺は、
はじめにいくらかの利益が出るように仕組まれているんです。
詐欺師は一旦、信用や信頼関係を築いてから、多額の資金を投入したところで出金できなくするのが詐欺案件の常套手段なんですね。
最近、話題の国際ロマンス詐欺も似たような感じですから、気を付けましょうね。
金融商品取引法違反（無登録営業）で投資勧誘をしているかどうかもチェックポイントです。
約６５０億円もの大金が２０１９年４月～２０年１１月に詐欺手法によって集金したとみられています。
詐欺の具体的な手口について
彼らの詐欺手法の手口とやり方を紹介します。
沖縄での４０代男性の話
２０１９年１２月、浦添市内のセミナー会場（約２００人が参加）にて成功体験を語る勧誘者の話を聞く。
内容的には、「１０万円がたった半年の間で数百万円に膨らんだ。本当にすごい」これが本当なのかどうかは疑心暗鬼の状態です。
（一般的には、セミナー会場にはサクラが仕込まれていますので、投資案件セミナーは危険です）
４０代男性のいとこ（セミナーに誘った張本人）が「この機会にやらなかったらばかだ」と３００万円もの現金を手にしながら口にした。
男性の職業は中小建設会社の社長である。
「沖縄の建築業界は現状ではバブル状態だが、将来的には仕事自体が減っていってしまう不安感が常にあった」
４０代の男性は、仮想通貨によりアービトラージの仕組みで売買による価格差で利益が発生するシステム自体は理解できなかったが「いとこの話だったので信用してしまった」と当時の様子を振り返る。
翌年２０年３月になって、男性はいとこに１００万円を手渡し、配当としていとこから約３０万円を返金してもらった。
いとこから「資金をもっと投資すればより一層設けることができる。大丈夫だから」
同年翌月の４月頃、更に２千万円を誘い文句に促されて、出資額を大きくすれば高い利回りで大きなリターンが返ってくるものと考え、運営している建設会社の人件費などの固定費などもこの高配当の利回りでカバーできるものとして期待していた。
ジュビリーエースのウェブサイト登録に関しては、手数料を払っていとこに代行手続きを頼んだ。
今になって考えると、契約書にサインをすることなく手続きが完了したというのはおかしかったと気づいた。
20年６月頃に「アービトラージのシステムにエラーが発生」との連絡が入った。
それ以降から、受け取れるはずだった配当金は返戻されなかった。
このようにはじめに配当金が貰えると、人は信用してしまいます。
そこで、多額の出資をして、集めるだけ集めたところでシステムエラーという口実で配当金を支払わないという詐欺の手口です。
ロマンス詐欺とも似ていますね。
セミナー参加した被害者さんのリアルな声
沖縄セミナーの様子ですが、人で溢れかえっていますね。
引用画像：https://ameblo.jp/nishi-2020/entry-12625577536.html
「AIが自動で稼いでくれる」
これで、資金を預けておくだけで雪だるま式にお金が増えていく。もうお金を稼ぐ為に働かなくても良くなる。とにかく話に引き込まれていく。夢のような生活ができるようになるとイメージさせられた。とにかく話上手だった。
このような感じで、プロの詐欺師はとにかく話がうまく、どのような質問に対しても説得できるQ&Aを用意されていますから、興味をもっている人には簡単に洗脳できるノウハウを持っているということです。
心理を操ることなど朝飯前に過ぎません。
玉井暁容疑者の裁判の判決内容について
ジュビリーエース、ジェンコを紹介するＭＬＭのリーダー格の玉井暁氏は執行猶予付きの実刑判決を受けました。
ジュビリーエース JUBILEE ACE (JA JENCO)の返金・出金する方法について
公式ページではありませんが、日本メンバー向けのページを見つけることができました。
「ジュビリーエース JUBILEE ACE (JA JENCO)」に参加された方で未返還の方は、変換フォームに登録して返金ができるようです。
そちらで案内されていた返金方法のURLを載せておきますね。
返金や出金方法について、アクアウォレットに登録してjencoのアカウントに紐づける作業が必要になっています。
詳しくは、動画での説明がありましたので、掲載しておきます。
ジュビリーエース JUBILEE ACE (JA JENCO)の返金方法について
まとめ
仮想通貨の投資詐欺は、後を絶ちません。
換金や出金ができないような投資には絶対に参加はやめておきましょうね！
もし、どうしても参加したいという場合は、登録する証券会社の身元を確認し、出金ができるのかどうかは最低限チェックをされた方が良いと思います。
暗号通貨だけでなく株式、外国為替などでも、リスクの説明もなく確実に稼げるように勧誘されるものは、金融商品取引法違反となります。
巷では株やFXで億トレーダーのミラートレードで参加者を募っていることもありますが、そのトレーダーが本当にプロトレーダーかどうかも解りませんし、プロだからといっても絶対に勝てるという保証は何処にもありません。
仮想通貨以外でもポンジスキームや高額配当を謳ったハイプ案件は絶対に詐欺ですから注意するようにしてください。
